125 view | 2018/11/04 00:00

都会のマタギと田舎のマタギーその31 都会のマタギは絶滅危惧種




都会のマタギと田舎のマタギ その31 都会のマタギは絶滅危惧種


熱中小学校を始めてから、面白い人たちと知り合いになる機会が多い。高知の’越知ぜよ!熱中塾‘の教頭である黒笹慈幾さんのお蔭でフリーライターの鹿熊勤(かくまつとむ)さんとご縁が生まれた。

今から5年前に奥会津のマタギ、猪俣昭夫さんにお会いしてその生活信条に感動し、一緒に4年にわたり奥会津日本みつばちセミナーを開催し、私自身も日本みつばちの飼育を横浜の自宅で行っている。田舎のマタギの精神を都会に住む自分の中でどう育てていくかという事についてはいつも考えてきた。

黒笹さんに紹介された鹿熊さんが先日カメラマンの方と取材で我が家を訪ねてくれた。お持ちになったBE-PAL誌にその猪俣さんが、マタギが山に持っていく携帯食で取り上げられていた。私は都会のマタギの流儀を説明したいと思って、鹿熊さんの来訪に合わせて、昨晩サーモン燻製4枚をつくり、ピザ窯に入れたままにしてお待ちした。


マタギは山と共に生き、山の生物バランスを感じ、そのバランスの健全な維持の為にいつも気を使い、頭と体を駆使している人達だ。猪俣さんに言わせると、山の生体系の基本は熊と日本みつばちだという。

鹿熊さんも日本みつばちを千葉で飼育されていて、すぐに蜂場を見たいという。お互いの蜂蜜の交換もしてますます取材どころではなくなってゆく。

やっぱりサーモン、取り立てのルッコラときたら、白ワイン。取材は飲み会に発展して話は終わることがない。

私は祖父が会社の創業者で庭を造り、父と私が維持して60年以上なんとか横浜で自然と共に生きる生活を継続している。都会のマタギの自然とのつきあいは、庭園にエネルギーを惜しみなく与えることである。そう思ってデザインを自分好みに変えながらも庭園を守ってきた。我が家には7本の桜の木があった時期があったが、家の拡張等で今では3本になり、今年の台風で大きな1本の枝が折れた。もうひとつの桜には日本みつばちが入るので、中には大きな洞が出来ているに違いない。

なんだか私の家族は昔ながらの生活をしてここに取り残されてしまったようだ。


戦争、バブル、そして一極集中と、なぜ我々日本人は最後までやりすぎてしまうのだろう。東京一極集中の行き過ぎを、若い人はやむなき思いで耐えているに違いない。BE-PAL誌の都会の読者たちのアウトドアの週末ははたしてそれを解消できているのだろうか?

向こうの山に今年は熊の食べ物が豊作だと、その実が別の場所に運ばれて植物の種が移動する。増えすぎた熊は少し減らさせていただく。

都会のマタギを目指す私の残された挑戦的な課題は、日本の人口のバランスの健全化である。住みたい街で懸命に努力すれば幸せになれる日本だ。

鹿熊さん、黒笹さんと一緒に都会のマタギ論を次回はベーコン燻製、赤ワインでこの話の続きをしたいものだ。

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0堀田 一芙


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