131 view | 2018/09/06 00:00

都会のマタギと田舎のマタギーその22  JC東北大会-地方創生を議論する

都会のマタギと田舎のマタギーその22 JC東北大会-地方創生を議論する


今年の春に高畠町役場から、9月に行われるJC(日本青年会議所)の東北大会でパネリストをやってほしいと、東北の未来創造委員会委員長の元木豊さんを紹介された。

テーマは‘地方創生’である。パネラーはTVでおなじみのジャーナリストのモーリーロバートソンさん、宮下宗一郎むつ市長、司会は地元のラジオパーソナリティーをやっている柳澤ふじこさんで、青森県三沢市の会場は700人を超える会議所のメンバーが集まっていた。

5年にわたり、7500億円という国費を使っている第2次安倍内閣の‘地方創生’には昨今否定的な論調も出てきた。


国会議員になる前に、自治体職員そして首長として22年間、自治の現場で仕事を経験された、逢坂誠二・元首相補佐官は、8月30日の毎日新聞に‘地域振興を「金もうけ」で考えてはいけない 地方創生が進まぬ理由’の中で安倍内閣の地方創生を見ていると、最初にこの具体的な事業が登場し、本来、考えるべき「現状の把握」と地域のあるべき姿が抜け落ちている印象を受ける。これでは、一時の金もうけには都合が良いが、真に暮らしてよかったと思うような地域づくりにはつながらない。と述べている。


こうした中で、今一度東北を発信基地として‘地方創生’に挑戦しようという東北JCの真剣な思いは、40歳までというメンバーの構成を考えれば素晴らしいものだし、パネリストも司会の旨いリードで創造的かつ真剣に議論ができたと思う。


パネルの中で、私は箱もの、その中に入れるコンテンツや運用ソフトを考えて進めるこれまでの行政施策に欠けているのは、そこに集まる人々による、思いがけない、化学反応の尊重であり、これが現在の最先端の社会の渡り方であって、このようなKPIや目標管理の作文に沿わないシナリオを理解できる地方議会議員、役場職員が極端に少ない現状をお話しした。

‘人’-それも自分の自治体を超えて成長を促し、互いに人材不足を認め合って協力、成長を図る視点は東京一極集中に対する地方の反転攻勢の最前線だと思うのだ。


ロバートソンさんはなぜ日本が多極的な国にならないのか、新幹線駅にはスタバがあって、地方は同じ風景になってしまうのか、東京が沈没したらどうするのか?一方、元国交省の幹部候補であった、宮下宗一郎むつ市長は、東京の世界競争力の為に集中はやむおえない面があるといいつつ、多くのしがらみの中でもリーダーシップを持てば少しずつ変化は起こせる、主役はわれわれ若手だ。と締めくくった。


熱中小学校のプロジェクトでも、「著名な第一線で活躍している方々が、謝礼金なしで交通費、宿泊費で1日つぶして来てくれるような事があるはずがない。」とか、国や自治体から捻出される地方創生交付金は誰の、どの企業に渡るのか?といった関心から話に入る議会人もいた。地方の議会についての話はここではこれ以上はやめておこう。


さて、私の今回の参加目的は東北6県の、まだ熱中小学校がない、青森、秋田、岩手、宮城県

の候補地にいる若い経営者の皆さんに手を挙げてもらうことであった。

パネル終了後に、ご自身が青年会議所のメンバーで自治体の長の方が訪ねて来てくれた。

また、福島県は会津にあるからもうだめなのですか?と福島原発の近くの企業人が真剣に話しかけてきた。


翌朝は、青森県庁での会議があって、宿泊した青森市内のビジネスホテルで目覚めた時、あの福島の方の熱心な顔が浮かんで、各県1校というルールはあるが、原発で避難をし、まだ人が戻らない地区に特別校があってもいいではないか?という考えが頭をよぎった。

そもそも、ここまで歩いてきてしまったのは、7年前の震災で被害を受けた福島県を何とか助けたいと始めたことではなかったのか、その原点を忘れてしまってはならない。

私自身が規則ですから、前例がないからとか言ってしまっては、と思って、はっと我に返ったのだ。

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0堀田 一芙


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