411 view | 2019/10/08 16:53

都会のマタギと田舎のマタギ その-39 '間'が全て!?

最近、交渉ごとにあたって自分としては万全と思われる資料を準備しておきながら、その資料をお見せせずに納得いただけた、という経験をした。

プレゼンテーションを聞いていても、一生懸命作成したものだとなおさら、早口でたくさんの内容を伝えがちだが、この人勿体ないな、と感じることはないだろうか?

相手の反応次第では、あらかじめ準備した内容を変えなければならない、つまり交渉相手の望んでいることの本質をつかむ力のある人は、‘間’の取れる人だ。

 

先週の土曜日に會津熱中塾で徳島から来ていただいた、阿波踊りの代表的踊り手である「娯茶平」の岡義典連長は、‘阿波踊りのすべては間のとりかただ‘とおっしゃる。

ゆったりとした正調のお囃子に日本の古典芸能である能を思わせるすり足で魅せる娯茶平独特の踊り方。一人踊りの足さばきの中に遊びの時間を入れられて、’間‘を演出される事が出来る体力と修行の力には圧倒された。

 

私の小学校6年の孫が剣道一級をとり、中学に上がると初段に挑戦できるようになる。

大学生の頃に警察署の剣道の先生に初段をとらせていただいてから52年が経過して、また剣道を習い、孫と手合せしたいと考えを捨てきれないでいた。


岡連長の阿波踊りの授業会場は、なんと‘武徳殿’という武道場だった。

板敷の道場の周囲には、剣道の防具や竹刀が置いてある。

歴史ある道場の佇まいに、昔お世話になった先生を思い出す。

もう、いけない、剣道をもう一度やろうと決めたら、岡連長が「堀田さん、阿波踊りうまいよ、今度娯茶平の衣装用意しておくから一緒に踊ろうよ」と声をかけて頂いた。

 

私にまだ残された時間があるとしたら、それは自分自身の物理的な姿勢の取り方を変え、日常の動作、姿勢の修正によって奇跡をたぐりよせる方法があるのではないだろうか、と思い至った。

私のような年輩者にとっては、運動量を少なく、合理的な動きの中に、つまるところ徹底した省エネができる姿勢や足運びで、つまり頭を使って若い人と同じ効果を得るという事を編み出す事だ。

 

剣道の練習を週一回でも継続すると、たぶん来年8月の踊もご一緒できるかもしれない。

阿波踊りの技の練習はできないが、多分踊りについていける合理的な足運びは身についているかもしれないと思い、そうした考え方にお導きいただいた、岡連長を田舎のマタギさんと同様一方的に我が人生の師と仰ぐことにした。

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0堀田 一芙


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