328 view | 2019/12/03 05:04

全国熱中小学校の授業めぐりーその6 シアトル熱中小学校 猪俣昭夫教諭の巻


 

今から7年くらい前になろうか、福島県会津若松市にオフィスコロボックル@會津、三島町にオフィスコロボックル@奥会津を設置し、赤坂と3元体制を作った頃に遡る。

三島町の奥にある金山町のマタギの猪俣昭夫さんと知り合い、一緒に企画、開催している奥会津日本みつばちセミナーは今年で8回になった。おかげで私も横浜で養蜂家の真似事が出来るまで日本みつばちとの生活、まきストーブや自家製の野菜を味わうようになった。

 

それからの猪俣さんは、映画や新聞や雑誌にとりあげられて有名になったが、私の印象は変わることがない。「森にとって大切なのは、熊と日本みつばち」を信じ、動物については絶滅した森の頂点にいた日本オオカミの代わりの役をマタギの自分が少しでも出来ないかと森と生き物の事を思っている人だ。

マタギは、動物だけでなく、魚やキノコも採っているが、それだけでは生計は成り立たない。それでも、マタギを自認している理由は、マタギの精神を都会にいる人たちにも持ってもらいたいから、マタギの心を伝えたいからだ、と講義した。都会のマタギ、シアトルのマタギ、アメリカのマタギが出てきてほしい、と。

田舎のマタギが森のバランスをいつも心している時に、私が思う‘日本の都会のマタギ’の使命はアンバランスになっている都会の将来に一石を打つことだ。

首都圏の人口集中のバランス改善について、猪俣さんが山で絞り込んだ、‘熊と日本みつばち’に相当する役割をになうのは何だろうか?都会のマタギは‘心のあり方’の先を考えなければならない。

 

猪俣さんは生き物の死に敬虔な気持ちで立会い、無駄な狩りはしない。獲った獲物は残さず食す。万が一自分も弱くなっていけば殺されて本望だ。それが自然の掟だから。

 

猪俣さんはアメリカという異文化で生き抜く逞しい日系の人達の射るような目を前にしていつもより緊張しているように見える。そしてロマンチストのマタギに会場から盛大な拍手で授業は終わった。

 

清水楡華さんという熱中小学校で唯一の女性校長を擁しているシアトル熱中小学校は昨年6月のJapan Fairで中村寛治放送室担当の‘動画力講座’を皮切りに、11月には大久保昇東京分校校長の‘理科’、高岡寺子屋のお握り隊によるオープンスクールを経て、今年の2月―6月(最後はJapan Fairでの終業式)Japan Fairには阿波踊りの岡連長ほか7人の先生を含む80人の生徒やスタッフが参加した。

第2期はこのオープンハウスの後、来年2月から6月まで5人の教諭に行っていただく。

来年のJapan Fair(7月11日―12日)には、ユニークな参加方法を考えてゆくことになる。シアトルの事務局はBCA校(BellvueChildre’n’s Academy)の学校経営陣スタッフがになっており補助金もない完全な’自立‘校であるが、多忙な事務局が走りながらプログラムを作っている所に、生徒さんの中から10人近くのボランティアが毎回出てくるのは、日本でも学ぶところが多い。学校全体を、皆で作り上げて進んでいるのは素晴らしいことだ。


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