1372 view | 2020/02/28 00:00

「老後資金2,000万円不足問題から考える 資産寿命の延ばし方」

 「老後資金2,000万円不足問題から考える 資産寿命の延ばし方」


2月8日(土)1時間目の授業を実施いただいたのはセゾン投信株式会社代表取締役社長中野晴啓教諭。

中野教諭は1987年にセゾングループに入社後、運用関係の部署に配属され16年間取り組まれました。「実はデパートで婦人服でも売りたいなと考えていたんですが・・」そんな話で笑いがおきました。当時は大手の金融業界とお付き合いする事が多く、会社の利益目先の損得に走る姿をみていて、その取り組みがおかしいんじゃないかと想いが大きくなってきたそうです。その中で生活者の目線で資産運用に取り組んでいきたいと考え、現在のセゾン投信を2007年に立ち上げ13年になります。現在14万5千人の長期投資家仲間と3000億円の資産運用に取り組んでいるそうです。

高齢社会と投資の問題にズバッと言及する中野教諭

 

皆さんは「年金2000万円報告書」で大きく話題になった元々の報告書を呼んだことありますか?

 実は中野教諭は「年金2000万円報告書」で大きく話題になった文書の制作に有識者として大きくかかわられたそうです。当時マスコミに一部切り取られた報道で真意が伝わっていないと思いますが、我々日本の生活者がこれまで享受してきたそれなりに豊かな暮らしを続けるために、長期資産形成という行動は絶対に必要不可欠ですという事が書いています。当然投資なので将来の結果が不確実であるのですが、現実的に個人個人が豊かな暮らしを続けるための行動として皆さんにも知っていただきたいとの事でした。

実際の報告書は「高齢社会における資産形成・管理」という文書で金融庁HPにアップされているので必見です。

金融庁HP:https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html


人生100年時代の人生設計

日本で60歳から80歳まで生きる確率は現在のデータで8割近く、60歳から90歳まで生きる人が3人に1人、95歳まで生きる人が4人に1人くらい生きるという統計があり、今後どんどん伸びていきます。2007年生まれの人は将来高齢者になった時、平均寿命は107歳という予想が出ています。びっくりするほど寿命が延びていくのがこれからの高齢社会です。

我々はこれまで人生80年となんとなく考えて来たけれど、人生100年というスパンで生き方や暮らし方を考えなくてはいけません。定年後、退職金や貯蓄そして年金を浪費して80歳くらいで寿命を迎えるそんなイメージだったかと思いますが、100歳までに生きるためにはこれまでと異なる20年分のリビングコストが必要になってきます。そのためには0金利で預金として資産を持つだけでは不十分で、仕事は辞めたとしても運用は継続する事でお金には元気に働いてもらう事が重要です。

 

年金制度と私たちの暮らし

現在あまり知られていないかもしれませんが、国会では大きな社会改革が行われています。それは年金改革法案です。

現在の年金制度は60歳から受給できますが、70歳まで待つと42%増しで貰える公的年金の繰り下げ制度というものがあります。今後は75歳まで84%増しになる法案が提出されています。これは定年が60歳とされていた時代から70歳までは現役世代ですよという事を暗に国が提案しています。

70歳でおじいちゃん、おばあちゃんとして隠居生活をすると思われていたのが、いつまでも現役世代として社会とかかわって働いていこうという時代に突入していくのではないでしょうか。そもそも年金というのは個人個人が一円でも多くお金を受け取ろうという制度じゃありません。公的年金はあくまで社会保障であって、老後体が動かなくなってもギリギリ最低限生きていくお金を保証しますという保険です。今ある年金だけで豊かに暮らせるイメージは一時代たまたまラッキーだと考えてほしいです。

これまでと同じような豊かな暮らしを望むのであれば各々自助自立をして、考えて行動する事が大事です。増やしながら使っていけば資産は減らないので一生続く投資活動をしていきましょう。

 

長期投資と資産形成の考え方

そもそも株式ってなんで上がったり下がったりするかわかりますか?実は特に理由はありません、あえていうのであれば人の欲望と感情であって、もっと儲けたいと人が動けば価格は高くなるし、損したくないと思えば価格は下がる。ただそれだけです。しかし短期的には価格はでたらめに推移していくのですが、長期的にはあるべき値段に収束していくという特徴的な動きがあります。アメリカのダウ平均株価は歴史上最高値です。なぜかというと今も引き続き経済成長を続けている社会の株式市場は最高値を更新しつづけているというだけのことです。しかし日経平均株価はここ30年間ほぼ横ばいです。これはなぜかというと平成時代はほとんど経済成長ができなかったからです。成長しない経済に立脚した株式市場はやはり上がりません。ただし世界の経済は毎年安定的に成長を続いており、これからも引き続き成長を見込まれています。この流れに乗って投資していくのが国際分散投資といいます。


最後に長期投資、積立投資、国際分散投資この3つの投資行動が生活者の資産形成をかなえますと結びました。投資の考え方や年金について、参加者の皆さんも興味深々でかなり具体的な質問まで飛び交う授業となりました。

 

授業記録

令和2年2月8日(土)高畠熱中小学校

天気は晴れ、午前中はおもてなし部によるワンプレート献立


1時間目 社会 中野 晴啓 教諭 (セゾン投信株式会社 代表取締役社長)

2時間目 選択授業

・起業

柴田 孝 教諭 山形大学客員教諭、リーンアプローチ代表

・里山とワイン

四釜 紳一 教諭 株式会社高畠ワイナリー


おもてなし部のワンプレートランチ

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