995 view | 2020/05/18 17:29

未来のスポーツの形、スポーツ共創の作る未来

未来のスポーツの形、スポーツ共創の作る未来

 

5月9日(土)は体育の授業を担当いただいている犬飼博士教諭(一般社団法人運動会協会理事)に授業を実施いただきました。犬飼教諭は元々テレビゲームの制作をされていたのですが、eスポーツ関係での取り組みを経て現在は運動会という日本人なら誰もが知っている文化を切り口にスポーツやゲームとは何かを探求されています。

 

スポーツとゲームについて語る犬飼教諭


放送部企画という事で生徒の池田めぐみさんに進行協力いただきました。


スポーツの進歩と未来のスポーツ

数年くらい前からeスポーツというものがメジャーになってきましたが、そもそもテクノロジーとスポーツの変化を考えると、狩猟採取時代には棒や弓で狩猟の技術を競い合う競技、農耕時代にはサッカー等の集団ゲームや体を使うお祭り、工業時代にはモータースポーツを中心として競技、現在の情報社会においてはコンピューターゲームやeスポーツというものが生まれて来たと言えます。そこで犬飼教諭もコンピューターを使いながら身体を動かす競技として「eスポーツグラウンド」や「スポーツタイムマシン」といったものを手掛けられたそうです。


テクノロジーとスポーツの相関図


未来の運動会プロジェクトについて

未来の運動会は「最新の道具を使う」という事ではなく、「未来に向かって自分で少しずつ変化させていこう」とする未来志向の運動会です。「UNDOKAI」文化を中心に全世界でスポーツを作取り組みが広がっていったら面白いなと考えて取り組んでいるそうです。高畠熱中小学校でも2016年、2018年に2度実施、姉妹校でも「熱中運動会」として取り組んでいます。最近では外出自粛を受けてビデオ会議システムを用いた「オンライン運動会」も未来の運動会の一環として行われています。この取り組みはスポーツ共創という考えに基づいて実施しており、スポーツ共創ワークブックは無料でダウンロードできます。


スポーツ共創ワークブック(スポーツ庁HPより):

https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop05/list/detail/1415532.htm


 授業後半ではスポーツ共創の実践されている、

今辻 宏紀 さん(横浜市立保土ケ谷小学校 教諭)、

三浦 大輝さん(一関工業高等専門学校 電気情報工学科)

2名にオンライン上で参加いただき、事例を紹介いただきました。


小学生との未来の運動会プロジェクトについて

今辻さんは小学校教諭として小学生にも主体的に未来の運動会をトライしてもらいたいと考え、授業の一環として未来の保土ヶ谷の運動会を実践されています。実際に楽しい運動会をやるというだけでなく、なぜこの運動会をやるのか、どうやって運動会を作るのかみんなで考えて企画して行いました。運動会当日は子供たちが考えた5つの競技が地域の企業を巻き込んで行われ大変盛り上がりましたが、ただ楽しい取り組みを作れてよかったというだけではありません。運動会終了後がスタート地点と考えて、その後の授業でも自分たちがこの取り組みを通じて町や人に対して何が出来たのかを考え直す時間を設けています。子供達が一つの楽しい社会の在り方や作り方を子供達に学んでもらいたいと思い取り組まれているとのお話でした。


取り組みの記事はこちら

https://spotsuku.jp/column/751


小学生と運動会づくりを通じて地域の文化を考えています


岩手県超人スポーツの取り組みを通じて

三浦さんは高等専門学校の学生として岩手県が主体となって行っている超人スポーツプロジェクトや高等専門学校での超人スポーツ開発について取り組まれている事をお話いただきました。岩手県超人スポーツプロジェクトは2017年に岩手国体を機にスタートした取り組みで、言語だったり身体的だったり人と人との壁をテクノロジーやアイディアを使って取り除いていこうという取り組みです。また超人の名の通り人体の機能を拡張したスポーツを作っています。三浦さんはイベントや学校での研究を通じてドローンやVRゴーグルを使った競技を作っており今回はその紹介をしていただきました。研究としては色んな機器を使って面白いと思うものを作っていきたいのですが、好きなスポーツを専門的に作れば作るほど長期スパンの取り組みとなり、社会との接点を結ぶのが難しく、プロジェクトマネジメントの部分が今後の超人スポーツ開発の課題とのお話でした。


VRゴーグルを用いた鬼ごっこ「赤鬼」の紹介


2時間目「スポーツって生活に必要?」

元々2時間目は現地にて新しい運動会競技を考える「運動会ハッカソン」を実施する予定でしたが、自粛生活の長引く状況を受けて「スポーツって生活に必要?」というテーマで自由に話し合う場としました。オンライン運動会の取り組み、テレワーク時に運動不足について、自粛環境で思うスポーツの必要性、高畠での運動会ハッカソン開催について、テレビ通話やチャットを交えての授業となりました。 

 

 教諭、生徒、事務局を交えてのディスカッション


今回の授業では「スポーツの成り立ち」や「運動会を作る事」の紹介から始まり、実際に未来のスポーツを探求されているお二人の実践のお話をいただきました。ディスカッションではスポーツやゲームそして教育分野等様々な方面での議論が行われました。運動が嫌いでゲームエンジニアからスポーツを作る取り組みを始めた犬飼さん、運動が好きでアスリートとしてスポーツのあり方を考える池田さん、お二人の話す理想のスポーツのあり方が似たような着地点に進むのがとても印象的でした。「本を読む運動会があったっていいじゃないか」とそんなセリフが授業の中で犬飼教諭よりありましたが、素晴らしい発想だなと感じます。運動会というのは地域にとって大きな文化的イベントで普遍の物ではありません。地域の運動会のお話を聞くと張り切っている人といやいや付き合っている人の温度差をすごく感じます。あまり既存の「運動会像」にばかりとらわれず、地域の状況や興味に応じてみんなで考えて楽しめる取り組みに運営する人が、どんどんアップデートしていけばいいとそんな風に思います。実は今回の授業では高畠の地区民運動会を題材に「運動会ハッカソン」を行い地元の運動会を主催する皆さんもご招待する予定でした。残念ながら今回現地での開催が出来ませんでしたが、来年以降実現していきたいですね。


NPO法人はじまりの学校:長谷川


授業記録

5月9日(土) 高畠熱中小学校授業


10:00~12:00 フリートークルーム開設

※zoomのテストや活用について話す場となりました。


13:30〜14:40

1時間目 体育:犬飼博士教諭(運楽家/一般社団法人運動会協会理事 )

「未来のスポーツの形、スポーツ共創が作る社会」


15:00〜16:00

2時間目 パネルディスカッション

「スポーツって生活に必要?」 

・犬飼 博士 (運楽家/一般社団法人運動会協会理事)

・今辻 宏紀 (横浜市立保土ケ谷小学校 教諭)

・三浦 大輝 (一関工業高等専門学校 電気情報工学科)

・池田めぐみ (山形県スポーツ協会スポーツ指導員/フェンシング競技オリンピアン)


16:00~16:30 オンライン茶話会

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