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「日本酒文化の楽しみ方」/「デザインと大学の役割」

「日本酒文化の楽しみ方」/「デザインと大学の役割」

「日本酒文化の楽しみ方」7月6日(土)1時間目の授業を担当いただいたのは新城猪之吉さん、新城さんは末廣酒造株式会社代表、また會津熱中塾塾長、酒造りをなりわいとしながら人材育成にも力を入れて様々な活動をされています。末廣酒造の長男として生まれた新城さん、子供のころから跡継ぎという言葉を言われてきたのですが、実は跡継ぎになるのが嫌で俳優や医者なんかを目指した時もあったと言います。しかしながら小さいころから身近にあったお酒は大好きで、大学卒業後協和発酵へ就職しワインの販売を担当する事になったそうです。それからはやっぱりワインも大好きで、会社には日本酒がたくさんありますが、自宅にはワインが沢山あるそうです。その後醸造試験所での経験を経て末廣酒造で酒造りを始めます。ジョークを交えながらお酒について語る新城さんお酒が出来るまでブドウ糖を発酵させてアルコールと炭酸ガスをつくる酵母菌は自然界の至る所に生息しています。特にぶどうはそのままブドウ糖を含んでいるので、自然界の酵母に触れさせて放置するだけでワインを作る事が出来ます。また酵母菌と呼ばれる菌にも沢山種類がありそれぞれ異なる味や風味を生み出します。麦芽やお米については含有するでんぷん質を分解して麦芽糖やぶどう糖を作ってから、酵母によって発酵を促しビールやウイスキー、日本酒を作ります。古来日本ではでんぷん質を分解するために唾液を用いました、口噛み酒なんてのはそこから生まれた文化です。ただその後麹菌がでんぷん質を分解する事がわかり、麹菌を繁殖させた麹を使った酒造りが始まります。麹も米麹、麦麹など様々種類があり、お酒のできも大きく異なるそうです。おいしいお酒ってなんだろう新型コロナウイルスの影響で家庭内でのお酒の消費量は増えてきているけれど、やっぱり安いお酒ばかり売れているそうです。日本酒は飲食店や現地で買われる事が多くやはり大変な状況との事です。新城教諭が酒業界で働き始めたころ三増酒(さんぞうしゅ)という日本酒に醸造アルコールを加えたものが流行っていました。当時新城教諭もこれが流行っているのはおかしいと唱えたけれど、みんながおいしいおいしいと飲んでいるじゃないかと皆に言われたそうです。食べなれたものがおいしい、飲みなれたものがおいしい。そう感じてしまうと気づいたそう。最近はそういうのに取って代わってより安価に違和感なく飲める、第3のビール等の新しい商品が出来ています。一方で伝統的な酒蔵では若い人を中心に新しい価値を提供しようという発想も生まれてきているので古き悪しき蔵元の自己満足文化に囚われず、安酒とは違う価値の提案をしていきたいとのお話でした。赤玉ポートワインや粕取り焼酎といった昔のお酒の話から生活文化の話まで、酒蔵の歴史から今の酒文化の動きまで、日本酒の種類や種類毎の作り方美味しい飲み方等幅広くジョークを交えながら日本酒文化を楽しむ授業となりました。「デザインと大学の役割」2時間目の授業を担当いただいたのは中山ダイスケ教授、中山教授は東北芸術工科大学の学長としてデザイナーとしても現役で活躍されています。20代の頃からニューヨークでアーティストとして活動していた中山教授ですが、永住も考えて活動の拠点としていたNYで同時多発テロが起こります。NYのスタジオでは道に迷った留学生たちへアートだけでなくキャリアについて、相談に乗ったりする事も多かった中山教授は同時多発テロ以降NYが殺伐としてきた事もあり、日本に戻り知人と共に仕事をしたり講師として活動したりする事になります。中山教授の出身は香川県の丸亀市という事で東北にはあまり縁がなかったとの事ですが、東北芸術工科大学でも講師として仕事をするようになり現在に至ったそうです。デザインについて愛嬌たっぷりに語る中山教授山形でのデザインの仕事フルーツジュース、お菓子、お米や野菜、観光、スポーツや音楽関係、学校等、色んな分野で実際に手掛けられたデザインの仕事のお話でした。中山教授の手掛けたお仕事は取り組みの魅力を引き出して多くの方に知ってもらうため、実際に人に関わってもらい有意義な取り組みをつくるため、デザインの力を最大限に活用されているのが印象的でした。ニューヨークでお金持ちのためにアート作品を作る頃から、日本に来て最初にジュースのデザインを作り始めて大きく変わったそうです。ゴミ箱に自分の作ったデザインの空き缶を見て、実際に色んな人の目に触れて手に届いた事を想像して、なんだか楽しくなってきたなんてお話もありました。東北芸術工科大学の目指すところ昔は人の営みの中で何かを思いついて表現する事はデザインもアートも区別なく1つでした。現在それらは表現としてのアートと商業としてのデザインが2つに分かれていますが、未来それらが一つに繋がっていってより大きな存在になるのではないか。そんな想いが東北芸術工科大学のロゴには込められているそうです。また東北芸術工科大学の英語名は、「TOHOKU UNIVERSITY OF ART&DESIGN」という事でデザインも名前に入っています。芸術大学の英語名にデザインが入っているのは実は珍しいそうで、ここからもデザインとアートを繋げていくそんな想いが垣間見えます。公設民営の大学として始まり現在30年目になり、実は建設時の想いなどがわかる資料等はあまり残っていないのですが、デザインに込められた意味や想いをくみ取って、中山教授もそれを実現すべく大学での取り組みを行っていきたいとのお話でした。東北芸術工科大学のロゴデザインと込められた想いデザインに求められるチカラデザインはモノとコトに分けられる事が多いけれど、モノもコトもどちらか一方だけでいいという事はありません。広義に考えれば法律や経済、インフラにもデザインの力が必要なはずで問題点は多く指摘されながらも相変わらず無計画な建設や営みが続いています。東北芸術工科大学では芸術、デザイン教育を通じて想像的な人材を輩出する新型の芸術大学を目指しているそうです。これは中山教授自身が東京の芸術大学にいた経験からデザインやアートをする人だけを育成すると、どうしても少数成功者とそれを恨む大多数の人が生まれてしまうのを感じており、そんな経験から創造的な人材にもっと多岐にわたる分野で活躍してほしいとのお話でした。山形は課題先進地域これまでは都市部が先進的な取り組みをしてきたわけですが、実はこれからの時代様々な課題にすでに直面している山形のような場所こそ、それを解決する方法を考えて生み出すのにうってつけの地域だと言います。そしてそれをちょっと変わった創造的な人材が解決していくのではないでしょうか。そうしてできた魅力的な地域の小さな暮らしの哲学や、自慢の地域を見せ合いっこするような時代がやってくるのではないか。地域で活躍できるよう東北芸術工科大学でも取り組んでいきますとお話をいただきました。高畠熱中小学校も里山の小さな学校という事もあり地域の課題や問題が見えてきます。柔軟に創造的に発想する人が集まり新しい発想を生み出す学び舎として活動していきたいですね。午前中はワインぶどう園地実習放送席を務めていた地域おこし協力隊の鈴木さんも今回で退任、おつかれさまでした!授業記録 7月6日(土)今回はオンラインオープンスクールという事で、山形県内外、シアトルからも一般の方にもオンライン参加いただきました。10:00~11:30 ワインぶどう園地実習今回は剪定、誘引、摘芯作業、草取り、園地整備全般を行いました。 13:00~13:20 一般向けガイダンス熱中小学校の概要や来期の取り組みについてご紹介しました。13:30~14:40 1時間目 新城 猪之吉(會津熱中塾塾長/末廣酒造株式会社 代表取締役社長)「日本酒文化の楽しみ方」15:00~16:10 2時間目 中山 ダイスケ(東北芸術工科大学学長)「デザインと大学の役割」

高畠熱中小学校 2020年09月01日

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「パーソナルプロジェクトをはじめよう」/転換期を迎えた世界の宇宙活動

「パーソナルプロジェクトをはじめよう」/転換期を迎えた世界の宇宙活動

「パーソナルプロジェクトをはじめよう」6月13日(土)1時間目の授業をご担当いただいたのは遠藤諭教諭、遠藤教諭はパソコン総合誌『月刊アスキー』編集長を長く務め、ミリオンセラーとなった『マーフィーの法則』や経済学者の野口悠紀雄氏による『「超」整理手帳』も手がけました。現在は角川アスキー総合研究所主席研究員として活動をされており、最近では耳栓コレクターとして『マツコの知らない世界』に出演されています。遠藤教諭はオンラインにて授業いただきました。今回からは現地を開放してのハイブリッド授業趣味でも仕事でもないプロジェクトそんなパーソナルプロジェクトを皆さんはじめてみませんかというお話をいただきました。パーソナルプロジェクトをつくるコツとしては「できれば、世界中で自分しかやってない小さいけれど歴史を作りだすこと。」だそうです。企業内でやれることはどうしても制限があります。ただ何かやろうと思った時学校でおしえていることが古すぎるので実際に使いにくい知識が多い。そうすると専門家や友人から話を聞きながらプロジェクトを進めていく事になる。ごちゃ混ぜにしてやっているとごっこになってくる。でもごっこあそびでいい。それが学びになる。そして学びは自分もなにかできるという勇気になる。そんなパーソナルプロジェクトのススメのお話をいただきました。 地域にこそパーソナルプロジェクトを最近はプロジェクトをやるのに都合のよい道具やサービスが出てきています。たとえば「本」を作るのは昔から比べれば手間もお金もかからなくなった。企業のエンジニアが自身の技術の同人誌を作って交流会をおこなっている事例からパーソナルプロジェクトでの自身のスキル向上や新しいつながりづくりのお話をいただきました。遠藤教諭のパーソナルプロジェクトとして、フローティングペンというものがあるそうです。とりくみは子供に戻った気持ちでどきどきしながらクラウドファンディングで始めたのですが、メディアにもとりあげていただき小説の1シーンにも登場したりするようになったそうです。フローティングペンの詳細は下記から:http://www.mm-m.ne.jp/jajamaru/index-j.html 新型コロナウイルスの影響で変わってきた生活様式やニューノーマルとなる取り組み、遠藤教諭の身近な話や最近の話を交えながらの授業となりました。どうしたら実際に地域でパーソナルプロジェクトを始められるか具体的な質問が飛び交いました。 転換期を迎えた世界の宇宙活動6月13日(土)2時間目の授業は斎藤紀男教諭、斎藤教諭は1970 年宇宙開発事業団(現JAXA)へ入り、ロケット開発・打上げ、人工衛星開発、きぼう開発・利用、宇宙実験、地球観測や調査国際関係等に携わった後、地球科学技術推進機構常務理事、日本宇宙少年団(YAC) 専務理事を経て、現在はイベント等次世代へ宇宙への夢を育てる活動に関わられています。 斎藤教諭も今回はオンラインにて授業をいただきました。少し前までは宇宙って変わり者とか別世界というイメージだったのが、社会的な認知も高まってきてビジネスとかそういうイメージも強くなってきました。最初は宇宙クイズという題してお話をいただきアポロ計画で月面に着陸した宇宙飛行士の人数や、土星の輪は何でできているかというお話をユーモアたっぷりにお話いただくところからスタートしました。 宇宙クイズから授業スタート宇宙とは?言葉的な意味を捉えると「宇・・空間(四方上下)」「宙・・時間(往古来今)」という事で私たちは地球に住んでる宇宙人かもしれませんね。宇宙の定義としては上空100kmからというお話があり、普段車で走る距離を考えるとそこまで遠くないように思えてきます。人類から見た宇宙を3つに分けて考えると特徴が違い分かり易く、1地球近傍、2太陽系、3太陽系を超えた宇宙に分けられるとの事で、今の子供達が働き盛りの頃は宇宙で働く時代が来るかもしれません。 1、地球近傍について水星、金星、地球、月、太陽、火星、小惑星が地球近傍の惑星とされています。火星は環境が地球に似ているという事もあり、積極的に探査が行われており生命または生命の痕跡がいないかどうかは世界中で興味を持って探査している内容です。星同士を比較してみた場合「地球は生きている!」とみる事ができるそうです。大気循環、水循環、海・深層流、地下の動き、エネルギー収支といった環境問題というのは星の生態かもしれません。太陽は地球の約109倍の大きさで温度も表面温度が6000℃、コロナは100万℃以上と何となく適当に見ていますが、途方もないスケールです。太陽の中心は核融合反応し、表面は常に小爆発しており、そのたびに地球にも太陽フレアとして降り注いでいます。ほとんどは大気や地場によって守られて届きませんが、大きな動きがあれば磁場にも影響を与えます。 2、太陽系について上記以外の木星、土星、天王星、海王星、冥王星は太陽から地球までの距離を1AU(天文単位)とすると木星は5倍以上離れています。(地球近傍の惑星は0.4~2倍の範囲内)10万AU程度の所が太陽の重力の及ばない太陽系の果てとされています。また太陽系の外側にも宇宙空間が同様に広がっており、お隣の恒星系として観測されるケンタウルス座α光の速さで4.3年くらいかかる距離です。火星と木星には結構距離がある 3、太陽系を超えた宇宙太陽系が属する銀河系(天の川銀河)の広さは光の速さで10万年位離れています。そして星系も銀河も宇宙に普遍的に存在する事は観測されています。1/3から半分くらいは惑星を持つ恒星があるとされており、E.T.のような地球外生命体の存在は可能性として示唆され続けています。宇宙活動略史ガガーリンが有人飛行したのが1961年アポロ11号が月に着陸したのは1969年、そこから考えると人類の宇宙活動は50年程の歴史しかなく実はまだまだ発展途上の分野です。 最近であれば今年の5月に米国のクルードラゴンが有名で、中国の新型有人宇宙船は無人で初打ち上げに成功し、インドも宇宙開発本格化、民間主体の宇宙開発が盛んに行われ宇宙ビジネスがゴールドラッシュ化しています。 2020年から宇宙進出は第3フェーズへ移行しています。宇宙開発から宇宙活動の時代へ、国主導から民間主体へ、宇宙開発の研究は地上での生活にも役に立つことが多く新宇宙ビジネスにも期待されています。特にwithコロナ時代において密閉空間での健康や精神状態の研究は有効活用できるのではないかと捉えられています。第3フェーズ、人類の宇宙進出本格期途中クイズや素朴な疑問を投げかけながらユーモアたっぷりの授業をいただきました。特に男性陣はさながら小学生の様に目を輝かせながら質問しているのが印象的でした。午前中はワインぶどうの園地実習を実施しました誘引作業をメインに行いました6月13日(土)高畠熱中小学校授業記録10:00~12:00 ワインぶどう園地作業13:30〜14:401時間目 通常授業 遠藤 諭 教諭角川アスキー総合研究所 取締役主席研究員「パーソナルプロジェクトをはじめよう」15:00〜16:102時間目 通常授業 斎藤 紀男 教諭スペースゼロワン代表、日本宇宙少年団(YAC)相談役、JAXA 元副本部長「転換期を迎えた世界の宇宙活動」

高畠熱中小学校 2020年08月28日

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熱中ライブラリー その3  社会科 山田昌宏教諭 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?

熱中ライブラリー その3 社会科 山田昌宏教諭 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?

「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」結婚・出産が回避される本当の原因 新形コロナの最中に脱稿された本書は、「パラサイト・シングル」、「婚活」などのユニークな言葉を世に送り続けて来た筆者が、日本の少子化対策の失敗を、「これまでの対策が、未婚者の心に寄り添った対策が取られなかった」と結論付けた書だ。職住接近が必須の大都市勤務者の共働きに必然な2子目のあきらめ環境、もし地方に移住すればたとえ収入が減っても、スぺースと子育ての環境に恵まれて家庭の時間が取れる。。という人生感を応援したいと思ってきたが、筆者はそれ以前に‘なぜ若者が結婚しないのか?’に関する掘り下げと政策がずっと欠けていたと論じる。欧米では独立した男女が(日本は成人しても親と住んでいることは非難されない)、家賃や光熱費などの節約、経済性を求めて好きなひと同士が同棲し、子が生まれて結婚しない状態でも、また別かれても社会が寛容であり、女性と子供を支える施策が効果を生んでいる。、多数派である中小企業や個人事業など、地方に勤務する必ずしも高学歴が多数派ではない若者に寄り添うことなく、都会の高学歴で仕事の継続願望が強い女性の声が反映され過ぎていたのではないか?欧米志向、日本の伝統的な風潮への配慮が少なかったのではないか?筆者は特に女性のトレンドを論じてゆく。それは、日本の若者が今から一生の生活不安を感じて、世間並みの生活を自分の子供に保証できないということから結婚、出産を避けるという、リスクを取れない日本社会の問題までをあぶりだす文化論になっているとともに、この分野で政府の委員を務めてきた筆者の政策立案プロセスの警鐘でもある。山田教諭はこれまで、八丈島、高森の熱中小学校で授業をされているがぜひ他の学校でも議論を投げかけていただきたい先生だ。

堀田 一芙 2020年08月08日

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「老後資金2,000万円不足問題から考える 資産寿命の延ばし方」

「老後資金2,000万円不足問題から考える 資産寿命の延ばし方」

 「老後資金2,000万円不足問題から考える 資産寿命の延ばし方」2月8日(土)1時間目の授業を実施いただいたのはセゾン投信株式会社代表取締役社長中野晴啓教諭。中野教諭は1987年にセゾングループに入社後、運用関係の部署に配属され16年間取り組まれました。「実はデパートで婦人服でも売りたいなと考えていたんですが・・」そんな話で笑いがおきました。当時は大手の金融業界とお付き合いする事が多く、会社の利益目先の損得に走る姿をみていて、その取り組みがおかしいんじゃないかと想いが大きくなってきたそうです。その中で生活者の目線で資産運用に取り組んでいきたいと考え、現在のセゾン投信を2007年に立ち上げ13年になります。現在14万5千人の長期投資家仲間と3000億円の資産運用に取り組んでいるそうです。高齢社会と投資の問題にズバッと言及する中野教諭 皆さんは「年金2000万円報告書」で大きく話題になった元々の報告書を呼んだことありますか? 実は中野教諭は「年金2000万円報告書」で大きく話題になった文書の制作に有識者として大きくかかわられたそうです。当時マスコミに一部切り取られた報道で真意が伝わっていないと思いますが、我々日本の生活者がこれまで享受してきたそれなりに豊かな暮らしを続けるために、長期資産形成という行動は絶対に必要不可欠ですという事が書いています。当然投資なので将来の結果が不確実であるのですが、現実的に個人個人が豊かな暮らしを続けるための行動として皆さんにも知っていただきたいとの事でした。実際の報告書は「高齢社会における資産形成・管理」という文書で金融庁HPにアップされているので必見です。金融庁HP:https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html人生100年時代の人生設計日本で60歳から80歳まで生きる確率は現在のデータで8割近く、60歳から90歳まで生きる人が3人に1人、95歳まで生きる人が4人に1人くらい生きるという統計があり、今後どんどん伸びていきます。2007年生まれの人は将来高齢者になった時、平均寿命は107歳という予想が出ています。びっくりするほど寿命が延びていくのがこれからの高齢社会です。我々はこれまで人生80年となんとなく考えて来たけれど、人生100年というスパンで生き方や暮らし方を考えなくてはいけません。定年後、退職金や貯蓄そして年金を浪費して80歳くらいで寿命を迎えるそんなイメージだったかと思いますが、100歳までに生きるためにはこれまでと異なる20年分のリビングコストが必要になってきます。そのためには0金利で預金として資産を持つだけでは不十分で、仕事は辞めたとしても運用は継続する事でお金には元気に働いてもらう事が重要です。 年金制度と私たちの暮らし現在あまり知られていないかもしれませんが、国会では大きな社会改革が行われています。それは年金改革法案です。現在の年金制度は60歳から受給できますが、70歳まで待つと42%増しで貰える公的年金の繰り下げ制度というものがあります。今後は75歳まで84%増しになる法案が提出されています。これは定年が60歳とされていた時代から70歳までは現役世代ですよという事を暗に国が提案しています。70歳でおじいちゃん、おばあちゃんとして隠居生活をすると思われていたのが、いつまでも現役世代として社会とかかわって働いていこうという時代に突入していくのではないでしょうか。そもそも年金というのは個人個人が一円でも多くお金を受け取ろうという制度じゃありません。公的年金はあくまで社会保障であって、老後体が動かなくなってもギリギリ最低限生きていくお金を保証しますという保険です。今ある年金だけで豊かに暮らせるイメージは一時代たまたまラッキーだと考えてほしいです。これまでと同じような豊かな暮らしを望むのであれば各々自助自立をして、考えて行動する事が大事です。増やしながら使っていけば資産は減らないので一生続く投資活動をしていきましょう。 長期投資と資産形成の考え方そもそも株式ってなんで上がったり下がったりするかわかりますか?実は特に理由はありません、あえていうのであれば人の欲望と感情であって、もっと儲けたいと人が動けば価格は高くなるし、損したくないと思えば価格は下がる。ただそれだけです。しかし短期的には価格はでたらめに推移していくのですが、長期的にはあるべき値段に収束していくという特徴的な動きがあります。アメリカのダウ平均株価は歴史上最高値です。なぜかというと今も引き続き経済成長を続けている社会の株式市場は最高値を更新しつづけているというだけのことです。しかし日経平均株価はここ30年間ほぼ横ばいです。これはなぜかというと平成時代はほとんど経済成長ができなかったからです。成長しない経済に立脚した株式市場はやはり上がりません。ただし世界の経済は毎年安定的に成長を続いており、これからも引き続き成長を見込まれています。この流れに乗って投資していくのが国際分散投資といいます。最後に長期投資、積立投資、国際分散投資この3つの投資行動が生活者の資産形成をかなえますと結びました。投資の考え方や年金について、参加者の皆さんも興味深々でかなり具体的な質問まで飛び交う授業となりました。 授業記録令和2年2月8日(土)高畠熱中小学校天気は晴れ、午前中はおもてなし部によるワンプレート献立1時間目 社会 中野 晴啓 教諭 (セゾン投信株式会社 代表取締役社長)2時間目 選択授業・起業柴田 孝 教諭 山形大学客員教諭、リーンアプローチ代表・里山とワイン四釜 紳一 教諭 株式会社高畠ワイナリーおもてなし部のワンプレートランチ

高畠熱中小学校 2020年02月28日

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ワインは最強のコミュニケーションツール!

ワインは最強のコミュニケーションツール!

ワインは最強のコミュニケーションツール! 1月11日(土)1時間目の授業を実施いただいたのは「株式会社たべるの」代表取締役社長沢樹舞教諭、沢樹教諭は、ファッションモデルとしての活動を経てワインソムリエの資格を取得、その経歴を活かして現在は料理研究家として食にまつわる様々な活動をしています。素敵な笑顔で授業いただきました。沢樹教諭はワインソムリエとして雑誌、教室、レストラン等を通じて全国でワインの啓蒙活動をしていた所、ふともっと日常の食事あうお酒としてワインを親しんでいただけないかと考えるようになりました。そんなことを考えて料理人の方とワインに合う日常食について調理にとりくんだそうです。しかしながら日常で食べる料理としてはちょっと手間がかかったりするなと思う事も多いなと感じ、女性ソムリエとしての経験を活かして独自でワインに合う家庭料理を作るようになったそうです。そういった活動を通じて作られたワインにあう日常料理のレシピを本として執筆されており、また「たべるの」のWebサイトにも掲載されています。「20代の頃は年間1000本のワインを飲んでいました」そんなエピソードもあり会場に笑いとどよめきがおこりました。たべるの:https://taberuno.com/気持ちを伝えるための食やワイン食について考えた時、おなかが膨れればそれでいいのか、ただ栄養があればいいのかなんて考えた時に、実際そうではなくおいしさやたのしさ、そして自分の為に作る事もあれば誰かの為に作る事もあります。食卓をにぎやかにしようとか豊かにしていこうとという家庭は健全だと思います。義務や仕事の様になってしまうと、日々とても大変になってしまうのでそういうお手伝いをしていきたいと考えております。ワインは普段の食事にいつもなくてはならないものではないかもしれませんが、そういった日常の食を豊かにするものの一つとしてとらえていただけたらよいとのお話でした。 ワインブームとソムリエを目指すきっかけマテウスロゼ、赤玉ポートワイン、ボージョレ―ヌーボー等ワインブームの変化、その後テレビ番組で取り上げられたことから健康ブームのワインが起こりました。そんなワインブームを感じる時期にモデルから次のキャリアとしてワインソムリエを目指す事になったそうです。 ソムリエのお仕事についてお店に仕入れるワインについて考えたり、ワインの管理をしたり様々ありますが、一番肝心なのは訪れたお客様にワインを楽しんでいただく事です。お客様によってワインについての知識が深かったり浅かったり、様々なので少ない情報から一番満足していただくものを選ぶのが重要なのだそうです。 授業後半はテイスティングをしながら、ワインの見分け方についてお話をいただきました。ワインのテイスティングはまずは「見る」ところから、ワインは人と違って正直なので色の濃淡で個性がわかります。次は「香り」ワインはぶどうを原料に作られているのですが実際にはお花や果物等の香りが広がります。そして最後に「味」アルコール感を味覚や胃の腑でも感じていきます。こういった違いはぶどうの品種と樽の種類そして製造の方法によって変わってくるとの事です。授業では高畠ワイナリーの赤白4つのワインを実際に見て、嗅いで、飲んでワインの見かたと楽しみ方を教えていただきました。 ワインテイスティングの様子授業終盤ではワインの香りが教室に広がり、暖かく和やかな雰囲気でワインを通じたコミュニュケーションを実際に体験する授業となりました。授業記録令和2年1月11日(土)高畠熱中小学校今年は積雪が全くなく天気は晴れ、午前中はおもてなし部による芋煮献立。1時間目 家庭科沢樹 舞 教諭 株式会社たべるの 代表取締役社長2時間目 選択授業・起業柴田 孝 教諭 山形大学客員教諭、リーンアプローチ代表・里山とワイン今田 幸宏 教諭 東日本旅客旅客鉄道株式会社 IT・Suica事業本部 決済事業部長

高畠熱中小学校 2020年01月31日

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新年を元気に迎えるならコレ!鬼蜆は体の中から整えてくれます。

新年を元気に迎えるならコレ!鬼蜆は体の中から整えてくれます。

新年あけましておめでとうございます。とっとり琴浦熱中小学校3期生 山本です。年末は望年会、新年はお節やお餅、ちょっと贅沢な食材をお酒と共に・・・実は今日も初寄り合いでして今年は地区の区長を務める私はセーブという言葉も忘れておりました。明日から仕事始め。昼からの暴飲暴食を払拭するためにコレ!昨年末に熱中通販に登場した鬼蜆です。冷凍保存が決め手で、オルニチンは生の蜆の8倍だとTVでも大々的に公表されていました。そして鬼蜆は日本一の大きさを誇るとさえ言われ都内でも人気だと耳にしております。私の友人もこれを食べたら他が・・・と言ってお取り寄せ。私は本日、明日の仕事始めを元気に迎えるために鬼蜆のお味噌汁を。ほとんどお味噌いらず。この濃厚な出汁・・・白濁の旨味は体にしみます。皆さんも是非鬼蜆を味わってみてください。満足の一品です。お買い求めは熱中通販で!

山本 伊都子 2020年01月05日

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人生は漫画だ!

人生は漫画だ!

人生は漫画だ!12月7日(土)1時間目の授業を実施いただいたのは鈴木晴彦教諭、鈴木教諭は集英社の編集者として、少年漫画、青年漫画、少女漫画の編集を経て、現在は集英社クリエイティブ代表取締役として漫画や書籍の出版に携わっています。「昨日いただいたお酒と緊張で今心拍数が170にまで上がっているので、最後まで話きれるかちょっと不安です。」そんなお話からドッと笑いがおきて授業がスタートしました。鈴木教諭が集英社に入社したのは昭和53年、物書きへのあこがれがきっかけでした。入社してからは「すすめパイレーツ!」、「リングにかけろ」、「風魔の小次郎」、「実録神輪会」の編集を担当。当時大学でて集英社へ入社してすぐの23歳の時、締め切りがぎりぎりになる先生の担当をする時は、金曜日から締切日まで作業場に張り付いて漫画家の先生が寝そうになったら机をたたいておこしたりと、徹夜が3日、4日続く事もあったそう。「リングにかけろ」の連載を通じてジャンプでは、トーナメント方式で敵役の一味と1対1で戦っていく王道の展開が生まれてきました。やっぱり読者は最後には必殺技で勝つのが好きですねとお話いただきました。キャプテン翼が誕生するまでそれから鈴木教諭は当時漫画家を志す高橋陽一先生と出会います。一本の電話から集英社へ持ち込みをしてくれた高橋先生は当時高校3年生、鈴木教諭は高橋先生の担当編集者としてSF漫画から、野球漫画、そしてサッカー漫画、高橋先生の数々のネームを見て話し合って二人三脚で歩んできたとのお話です。そしてキャプテン翼が世に出てくるのはそれから3年以上後の事になります。キャラの魅力を描いていく事や11人選手がいるサッカー漫画で1対1や2対2の場面を描くなど、これまで主流だった野球漫画ではなくサッカー漫画の世界で新しい風を吹かせます。JINとの出会いそれから10年程集英社で務めた後で、スーパージャンプの編集長に就任したことをきっかけに、村上もとか先生と一緒に新しい連載を始める事になります。鈴木教諭ご自身が村上先生へ長年惚れ込んで以前からラブコールを送っていた事が実を結んだそうです。JINは現代の外科医「南方仁」が江戸時代にタイムスリップして、当時を生きて病気やケガの治療に取り組むというお話ですが、テーマやアイディアは既に村上先生が持っており、鈴木教諭は徹底的に時代考証や医学的な内容の検証を行っていたそうです。特に外科手術や感染症の治療を行う場合抗生物質であるペニシリンが江戸時代に実在できる事は必須であり、実際に当時の技術で製造できるかという事を医学博士を交えて徹底的に調べて作り上げていったとの事です。その他にも少女漫画誌の編集長としてのお話や今の漫画業界のお話や、大英博物館での展示のお話等、貴重なお話を沢山いただきました。「僕は、マンガ好き、スポーツ好き、村上もとかのファン、好きなものが全部仕事につながった無理やり見つけたテーマであたりをとったことはなかった。好きなことにしか熱中できないそれが人間だと思います。」こういった講演を通じて少しでも漫画の素晴らしさを伝えていきたいと結びました。集英社全漫画部門担当常務取締役当時の名刺キャプテン翼を語る授業記録令和元年12月7日(土)熱中小学校天気は晴れ、午前中はおもてなし部によるひっぱりうどんづくり。3時間目に自由ディスカッション、授業後は忘年会を実施。1時間目 国語鈴木 晴彦 教諭 集英社クリエイティブ 代表取締役 2時間目 給食大窪 和利 教諭 有限会社ダイワファーム 代表取締役3時間目 自由ディスカッション 放課後はホールにてお楽しみ忘年会を実施。

高畠熱中小学校 2019年12月13日

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高畠熱中小学校に関わり、新たな道を切り開いた人物特集 鉄道模型商品開発 株式会社ル・セル 代表 小形真由美

高畠熱中小学校に関わり、新たな道を切り開いた人物特集 鉄道模型商品開発 株式会社ル・セル 代表 小形真由美

熱中小学校は廃校になった小学校を利活用して、「大人の学び舎」とする取り組みです。水谷豊主演のドラマ「熱中時代」のロケ地だった山形県高畠町旧時沢小学校を利用している事から「熱中小学校」と名付けられました。「もういちど7歳の目で世界を・・・」をテーマに起業家精神や最新技術を学び、交流する事で、今まで全くなかったものを創り出す「場」です。 高畠熱中小学校は山形県高畠町の旧時沢小学校を活動拠点とする熱中プロジェクト第1号。開校して4年。このプロジェクトによって新たな道を切り開いた人物に注目します。 1人目は2019年4月にスタートした株式会社ル・セルの小形真由美社長。鉄道模型関連の商品を開発・販売するユニークな会社の社長さんです。 株式会社ル・セルは高畠熱中小学校2階にオフィスを構えました。ここには「大人の学び舎」だけではなく、元給食室や教室にオフィスが入居しているのです。大人の授業がない日も新たなイノベーションを起こすべく企業が活動し、活気が溢れています。 トイレのそばにオフィスがあります。ごめんなさい。他の教室がすでに満室で、急きょ図書室を改装した部屋です。オフィスの壁には線路の模様が引かれ、車両が飾られています。もうそれだけで楽しげな雰囲気!そんな遊び心いっぱいの小形社長に話を聞きました。 「鉄道は好きですが、本格的な鉄ちゃんではないです。作った景色の中を車両が動いている姿が愛らしいです。」 目の前の鉄道車両が走る姿を愛おしく見つめる小形社長。ちょうど4年前、開校を控えた熱中小学校のオープンスクールに参加した小形社長。当時は山形大学工学部の産官学連携研究員として勤務していた小形社長は、地元、高畠で「面白い学校」ができるという噂を聞き参加したそうです。 熱中小学校が開校してほどなく、鉄道模型を作る選択授業「ものづくりコース」が誕生し、熱中小学校理科教諭で、ものづくり担当教諭の内海弦先生(Arm株式会社 代表取締役社長)のサポートとして小形社長が関わる事になります。 なぜ、サポートする事になったのですか?「ものづくりコース誕生の前の年、熱中小学校社会教諭の柴田孝先生(山形大学客員教授)から、山形に内海さんが来てるから、ご飯食べに行こうと誘われたのがきっかけです。」 小形社長は、もともとNECパーソナルコンピュータ株式会社(旧NEC米沢)にてノートパソコン開発のプロジェクトマネージメントに従事され、その当時インテルジャパン株式会社(現インテル株式会社)にて従事されていた内海さんとお仕事を一緒にされていたそうで、内海さんとのお付き合いはとても長い。その食事会で内海さんよりサポートの依頼があったのだとか。 高畠熱中小学校に関わる事になり、生徒としてサポートとして熱中小学校をどのように感じていましたか? 「豪華な講師陣が魅力的だと感じました。授業時は生徒さんから具体的な質問が飛び交い、すごい熱気を感じました。街はずれで周りには何もないこんな場所に、わざわざ通ってくる理由が分かりました。」 特に印象に残っている授業は?「若宮さんの授業『私は創造的でありたい』です」創造こそ、AIにはできない事。年齢に関係なく、創造は歓びと感動を生みます。 ものづくりが好きで、小学校と中学校の美術教員免許を持つ小形社長に通じるものがありそうです。企業、教員、大学と歩まれて、そして社長となられた今の思いは?「今が一番楽しいです。」「ここに定住して一緒に関わる人が増えて、いつまでも長く愛される鉄道模型を作り続けたいと思います。もちろん利益を追求して!」記事:事務局長 石黒悠起

石黒 悠起 2019年10月01日

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プラチナ大賞への道 その1 始まりは、琴浦から

プラチナ大賞への道 その1 始まりは、琴浦から

小学校の「図画工作」担当の小杉博俊さんは自称 紙の仕事人だ。‘やらまいか精神’溢れる遠州生まれ。世に無いモノを創りたいとプロダクトデザインを学び、世界初のモノ(デジタル式体温計「けんおんくん®」、女性向け手帳「レノマ手帳」、CDを90円で郵送できる「CDメールパック®」など)を提案し続け、その多くをロングセラー商品に育ててきた。また伝統を重んじる出雲大社に御本殿大屋根の檜皮を紙に再利用する提案など、分野にとらわれないモノづくりをしてきている。 先生との出会いは、とっとり琴浦熱中小学校授業でした。 私は、今期はとっとり琴浦熱中小学校生徒として、先生の‘郵便局の風景がスタンプを皆で作ろう’の授業に出席しました。 そして、このワークショップそのものが、地方創生活動そのものになるという事を発見しました。 郵便局に置かれている「風景印(正式名称:風景入り通信日付印)」に着目し、「風景印」とは、郵便局名と押印した年月日の他に、地域の名所や旧跡、名産品などが描かれたいわゆる「消印」であり、郵便局が観光宣伝に役立たせるため1931年7月7日に逓信省告示で制度が創設され、同年7月10日に富士山郵便局(現・富士山頂郵便局)と富士山北郵便局で使われたのが始まりです。 現在、コレクターは多数いますが、一般的にはあまり知られた存在ではなくなってきています。そこで熱中小学校では、地元を愛している生徒が図柄をデザインすれば、もっと魅力ある「風景印」が誕生するのではないかと地元の郵便局に提案し、さらには「風景印」デザインを基とした郵便局との壮大な地方創生協働活動を計画し、取り組みをスタートさせました。 ワークショップの成果として具現化された風景印を生徒達が誇りに思える。 また、郵便局の風景印づくりという小さな取り組みから生まれた関係が、他の周辺エリアの郵便局の風景印づくりへと発展することで、熱中小学校と郵便局の協働が面的に展開し活動しやすくなり、さらに大きな地方創生協働活動へと拡大が期待されます。    第1回「風景印」デザインワークショップは、鳥取県東伯郡琴浦町役場が運営する旧以西小学校に開設された“とっとり琴浦熱中小学校”で、地元の以西郵便局長も参加して行われました。 地元をどのように表現すれば町の外の人が訪れてくれるかなどを話し合いながら、各自の発想でデザインを進めました。 こうして生まれた成果が、「鳥取以西郵便局風景印」です。 第2回「風景印」デザインワークショップは、北海道河西郡更別村の一般社団法人北海道熱中開拓機構が運営する旧十勝南部農業開発事業所をリノベートした施設に開設された“十勝さらべつ熱中小学校”で行いました。 ここでも、地元の更別郵便局長が参加し、更別を愛する経験豊かな大人の生徒同士で、地元をどのように表現すれば町の外の人が訪れてくれるかなどを話し合いながら、各自の発想でデザインを進めました。しかし、途中で“図柄だけで人を呼び込めるだろうか?”という議論になり、いろいろな解決手段が提起された中から、QRコードを描く案が浮上し、QRコード付風景印という革新的な発想が生れました。 日本有数の大規模農業の地であり、最新のIoT、デジタル農業のメッカである更別村の今後のシンボルとして、「QRコード付風景印」が実現すれば、静的な風景印が、多くの人を呼び込める動的な風景印に生まれ変わります。IT時代に相応しく、スマホを風景印のQRコードにかざすだけで、最新のイベントページに瞬時に繋がり、従来の郵便局利用者とは異なる客層のお客さまを呼び込める可能性を秘めた革新的なパワーが発生するのではないでしょうか。この波及効果から、地元住民とお客さまとでダイナミックな交流が生まれることも期待できます。 こうして生まれた成果が、「北海道更別郵便局QRコード付風景印」です。 自動運転トラクターのラジエーターを表現したQRコード、空にはドローンが飛び交い、背景には日高山脈(左から十勝幌尻岳・帯広岳・札内岳)が連なる雄大な更別をダイナミックに描きました。トラクターのボンネットにはSARABETSUの「S」をシンボリックに配置しました。 (そのー2に続く) 

堀田 一芙 2019年09月22日

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