345 view | 2018/12/26 00:00

都会のマタギと田舎のマタギ その36 今年最悪の事件。


都会のマタギと田舎のマタギ その36 今年最悪の出来事とは?


本当は人には恥ずかしくて言えないが、まさかそんなことがあるなんて。。という話を聞きたくありませんか?

今年7月に第7回の奥会津日本みつばちセミナーが行われた福島県金山町農業研修センターで受け付け作業が終了し、さてそろそろ司会として始めようかという時、直前に私はなぜかトイレに行っておこうと大きい方を目指したのだ。

このセミナー以外には使われていない古い農業研修センターのトイレは汲み取り式で、まさに板床に穴が切ってあるシンプルなものだった。その現場で私が用を済ませて立ち上がった時になんと後ろのポケットに差し込んであった財布を落としてしまった。

2メート以上深い底は暗く、懐中電灯を借りて確認するものの、次第に財布は隠れてゆき、ついに沈んで消えてしまった。(決して財布が格別重かったわけではない)

司会の私は会場に向かわざるを得ない、トイレを使用禁止にして。。

財布の方は田舎のマタギこと猪俣さんに頼るしかなかった。

マタギはまずお嬢さんに家から虫網を持ってくるように指示し、網にモップの棒を括り付けてさらに長くし、着任ばかりの地域起し隊の八須さんとありそうな所を目指して虫網を下していった。探る事数分、なかなか見つからない。

クレジット、銀行カード、免許証に保険証、いくばくかの現金、そして愛用の特製の革の財布。このままで何年もさらったことのない忘れられた施設の肥溜めを全部排出する事など考えられないから、これは万事窮すか?と絶望した。

上のセミナー会場からは、今年からお願いしている第一番目の講師の藤原女史の熱気のある声が聞こえる中で、しばらくしてマタギ、お嬢さん、マタギの弟子の八洲さんの3人がかりで狭い穴から取り掛かり、見えない財布を回収してくれたのだ。

やった!との私の声に、マタギは‘大変なのはこれからだ’の一喝。

バケツに水を張り、何度も濯いだのち、財布、紙幣、クレジットカードなどの水洗いを徹底、乾燥させていくのだが、ここでも元消防の体験もあるマタギは、紙幣はガラスに張って乾かさなければダメと的確な指示があり、ついに元の中身が復元した。

愛用の財布は銀座のオーソドキシーでオリジナルで作って頂いたが、今度の事件でその匠の作業の真価がわかった。そして水洗いを重ねて乾燥させた財布は元と全く変わらなかった。

紙幣はシアトル行の残りのドルも入っていて、1万円札が2枚、10ドル1枚、1ドル1枚を乾燥再生することができた。

今月は全国の熱中小学校の開催地の11の自治体の長の方に説明の旅をしている。

今日12月26日は朝一番で宮崎小林市で市長様にお会いした後、鹿児島空港から羽田、東京、福島県郡山経由でマタギの住む奥会津に向かう。3人の恩人とマタギの奥様の手料理で忘年会をするのだ。

あのピンチを切り抜けてからの半年、デザインの分野ではいつもお世話になった前田先生が急逝するという悲しい出来事があった。

来年私は年男。この財布の‘運’のツキが継続するように、再生した紙幣はこれからも鞄の底にいつも潜ませてゆこう。

9か月前に熱中通販のコミュニティー機能を自分で試そうと、ほぼ毎週ブログを書いてみようと思い立ち、この文章は7月に書いて、内容の微妙さから、どうしたものかと保存してあった。ここまで愛読いただいた皆様にお礼申し上げます。

よいお年を!

愛用の財布はこちら。

https://necchu-shogakkou.com/ec/products/detail/70


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