105 view | 2018/07/20 00:00

都会のマタギと田舎のマタギ その15   総務省実証実験プロジェクトの3年

都会のマタギと田舎のマタギ その15 総務省実証実験プロジェクトの3年


山形県高畠町の熱中小学校の2階には6つの元教室があり、最近6つの部屋が全てオフィスとして稼働しているという事を知った。これはうれしいことだ。

2015年春に総務省が、地方への企業移転を図ろうと、‘ふるさとサテライト実証実験’の候補地を募集した。当時高畠町時沢の廃校再生の予算を確保するために、私達はすぐにこれに飛びついた。高畠町役場と協働し、厳しいコンペの中で採択され、校舎の改装を一気に進めることができた、熱中小学校を滑り出させるには救世主のようなプロジェクトだった。

熱中小学校2階のオフィス前の廊下では東北一のジオラマ制作が進み、3Dプリンター、やドローンなど廃校に最先端のテクノロジーが準備されるなど、ここは周辺のどんな新しい小学校よりも、大人はもちろん現役の小学生にとっても面白い場所になってきていると思っている。

熱中小学校を周囲の住民の皆様に理解していただこうと、お祭りの復活などの活動が行われている一方で、私はこの学校は高畠町の子供達がもう一度この学校を訪ねてくれる時こそ地元との融和が進んだ時という考えをもっている。また、毎月ベンチャーさんがプログラミング教室を運営しているのにはとても期待している。

大人の学校の活動で始まった熱中小学校が本当の小学生のお役に立てる時を夢見ているのだ。


小学校のカリキュラムに英語とプログラミンング学習が加わる2020年まであと少し、我が国は久しぶりに真剣に教育課程の抜本的な改革に向かおうとしている。


サテライト実証実験公募から3年目にしてまたしてもチャンスはやって来た。

総務省の「地域におけるIoTの学び推進事業」実証事業の公募がそれだ。


赤坂のオフィスコロボックルでは時々面白いテーマができると、見ず知らずの面白いメンバーを募ってブレインストーミングが行われている。

このプログラミング学習に関する情報交換会は昨年12月頃からアイオーデーターの細野会長を座長に2か月に1度ほど、ベンチャ―企業を中心に行われていた。メンバーの最年少は宮島君(大学3年生)で千葉県柏市で‘CodeDojo’を主催しこの分野でエクスパートだったが今回地元が応募しないという事で、どこかの熱中小学校でこの実験に参加するところがないかと訪ねて来てくれた。

幸い更別村が手をあげてくれ、宮島君、十勝チームと私が応募スキームを作り上げ5月に応募した。狭き門であったが、西山村長他のタイムリーな対応力で見事全国19の中に入り来年3月まで‘十勝EdTehコンソ-シアム’として実施することになった。

リーダーは帯広コア専門学校の理事長神山さん、更別村、熱中小学校関係、十勝財団、地元の企業が参加するドリームチームになった。


さて、今回のプロジェクトはまだ21歳の宮島君の指導力と体力に期待がかかってくる。これまでメンターを育てながらこの分野で経験していることを、学生生活を犠牲にすることなく遠隔地からリードしてもらわなければならない。

高校生で起業したり、‘若手TED’で活躍したり、そして今回のプロジェクト等彼はいろいろな挑戦を重ねてきたが、強みはわかりやすい資料の作成が速いこと、決してできないと言わないこと、ネットの利用がお手の物等だ。半世紀ちがう私との会話もとても生産的で気持ちがよい青年だ。

彼にとっても、十勝にとっても、そして熱中小学校の向かう方向性にとっても、このプロジェクトはぜひゆっくりとしかし確実に成長させてもらいたい。


3年前高畠を含めて当時全国15の市町村が手を挙げて総務省の予算を使ったわけだが、その中で3年後にオフィスの機能をしかも満杯で運営している地域がどれだけあるのだろうか?

その意味でも、十勝の実証実験はあせることなく、確実に継続できるものにしていっていただきたい。彼も、十勝も3年後が楽しみだ。

このユーザーのおすすめブログ

あれから7年。

あれから7年。

0堀田 一芙


  • コメント0件