2241 view | 2019/11/13 10:33

「自然と人」、「人と人」未来へ縁を繋ぐ建設プロジェクト

未来へ縁を繋ぐ建設プロジェクト

~高畠町立図書館、もっくる建設秘話~

 

11月9日(土)1時間目の授業を実施いただいたのはパワープレイス株式会社より小林健一教諭、谷知大輔教諭のお二方。今回の授業では高畠町立図書館、高畠町屋内遊戯場-もっくる-の設計と建設にあたってのその裏側をお話いただきました。

小林健一 教諭

谷知大輔 教諭


どちらも2019年7月に高畠町内に開館した施設ですが、その建築が始まる発端には熱中小学校との出会いがあります。最初の出会いは高畠熱中小学校多目的ホールを道徳の若杉浩一教諭にデザインしていただいた所から始まります。山形県産材を用いた暖かみのあるホールは現在も高畠の学び舎の中心となっており、2015年11月には若杉教諭に高畠で授業を実施いただきました。授業では若杉教諭が手掛ける杉材を用いた家具や屋台の設計について、また「パワープレイス株式会社」のデザイナーとしての事業活動を紹介いただきました。そんな出会いから高畠町のプロポーザル事業に若杉教諭がパワープレイス株式会社として入札して見事落札。2017年6月から2つの施設の建設プロジェクトが始まります。


小林教諭からは2つの施設の設計思想のお話でした。

新高畠町立図書館は自然と人、外と内、人と人、人とコトを結ぶ「縁側」のような場所として、また地元や外の様々な人たちを家族の様に受け入れる、「母屋」のような開放された暖かい施設として設計されたそうです。野外には芝生のエリアがあり、ライブイベントや展示イベント用の多目的な舞台も設置されています。地元の材料として「杉」、高畠石を積極的に活用し、本棚と柱を一体化させるような構造を取る事で建築と家具を一体化した合理的な空間構成を実現したとのお話でした。

-もっくる-は元々高畠第四中学校の体育館でした。この施設の改修し用途変更する事で新しく屋内遊戯場として生まれ変わりました。元々が体育館なので雨漏りや柱の耐久度に問題がありました。そこで元の施設の補強もさることながら既存の体育館の中に建築を立てる2重構造にすることで断熱性や空調負担を軽減しました。施設は高畠産材をふんだんに利用し、おもちゃをはじめ滑り台やアスレチックも天然材を肌で感じる事のできる環境です。時にはちょっと急な坂道等もありますが、障害を全て取り払うだけではなく失敗や困難を通じていろんな事を学び取って欲しいというのが込められた願いとのお話でした。


谷知教諭からは木材の調達の話についてでした。

建設にあたって「高畠町産材」を用いる事これがこのプロジェクトの大きな問題でした。普通は工事業者が製材業者へ材料を発注するのですが限られた工期でこれを遂行するには高畠の木材業者との連携や町の各セクションとの連携が必要です。最初に来たときはほとんど相手にされなかったのですが、何度も連絡を取り合ううちに徐々に木材業者さんからの色々提案を受けるようになったとのことでした。ただ高畠町は林業が盛んな町ではないため材料の品質が良くないものも多く、不格好な材をどのように活かしていくかというのも大きな課題で、そのため製材した木材を一つ一つランク分けして場所を選んで活用しました。そのかいあって図書館では99%、もっくるでは88%の町産木材を使用する事が出来ました。今回の取り組みは新しい木材活用マネジメントの形としてタニチシステムとして今後も広げていきたいとの事でした。


ギスギスした空間をスギスギに…といったギャグを挟みながら、熱いプロジェクトの中身をユーモラスにお話いただきました。

どちらの施設も町外の方でも利用できますので(もっくるは小学生以下のお子さんと大人の同伴が必要です。)是非この記事をみた方も足を運んでみてください。


高畠熱中小学校事務局:長谷川


高畠町立図書館

高畠町屋内遊技場-もっくる-


高畠熱中小学校9期第2回 授業記録

令和元年11月9日(土) 天気は晴れ時々くもり


1時間目

小林 健一 教諭 (パワープレイス株式会社 デザイナー)

谷知 大輔 教諭 (パワープレイス株式会社 ウッドデザイナー)


2時間目

理科:浅田 一憲 教諭 (独立系研究者、熱中小学校江丹別分校校長)


午前中はさつまいもづくしの料理教室を実施

放課後は山形縁結び隊説明会を実施、お昼に一部生徒は時沢の耕作放棄地の見学へ

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